答えはNOです!
理由1:塗料に雨水が混ざり、仕上がりが綺麗にならない
理由2:塗料が雨水で薄まり、塗料の寿命が短くなる
理由3:雨だと重ね塗りが上手くいかない
一般の人はあまり意識しないと思いますが、
外壁塗装は通常は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りで行います。
その中でも下塗が一番重要なんです。
もし「下塗り」に雨が降ったまま塗装を行うと、その次の工程の「中塗り」と「上塗り」の塗料が、
付着しずらくなって、すぐに塗料が剥げます。
また、国土交通省公共建築工事標準仕様書や塗料メーカーのカタログに
「気温5度以下、湿度85%以上の場合は塗装を避けてください。」という記載があります。
なぜ湿度が85%以上の場合、塗装を避けなければいけないのでしょうか?
それは、湿度が85%以上だと塗料に雨や結露などの不純物が混ざってしまい
変色や塗膜の形成不良などを起こす可能性があるからです。
また、「外部の塗装は,降雨のおそれのある場合及び強風時には,
原則として,行わない。」という記載もあります。
雨が降ってきたらどうするの!??
こまめに天気予報を確認していても、塗装中に予期せぬ雨が降る場合もあります。
その場合はすぐに作業をストップし、雨がやんでもその日の工事は行いません。
そのまま塗り続けると作業の安全面でもかなり危険な上、
塗料が流れて耐久性や美観などに問題が起こってしまうからです。
その後の対応は、塗料によっても違いますが、
塗料の注意書きと現状を確認の上、作業を開始します。
養生テープでパッチテストを行って付着性を確認した上で、
剥がしてやり直すかどうかを判断することもあります。
できる作業は、
・養生シートの設置(塗装がつかないようにするもの)
・足場の組み立て
・養生シート、足場の撤去
の上記の工事内容。
雨の日の屋根塗装や外壁塗装工事は塗料に影響がでたり、
工事の品質が落ちてしまったりといったさまざまなリスクをともないます。
このようなリスクを回避するためにも天気予報が雨の場合や、
急に雨が降ってきた場合はできるだけ屋根、外壁塗装工事を行わない、
というのが正しい選択となります。